オーダースーツの接客には、マナーや専門知識が求められる一方、多くのやりがいや楽しさを実感できる仕事です。仕事を通して接客スキルや接客マナーが身につくほか、スーツや素材に関する専門知識も深められます。
オーダースーツの接客では、スーツの購入目的や好みのカラーなど、お客様のニーズや好みを聞き出すことから始まります。具体的には、以下のような内容をヒアリングします。
オーダースーツの価格は仕様によって変わるため、お客様の予算の把握も求められます。ただ、冒頭でいきなり予算を伺うのではなく、「ご予算はいくら位を考えていますか?」と、会話の流れで自然に聞き出すことが望ましいです。
予算のヒアリングが難しい場合は、価格が異なるサンプルを複数提示して、お客様の反応から予算感を掴むこともヒアリング手法の一つです。
オーダースーツの接客では、素材やデザイン、機能性に関する知識が求められます。素材によって質感や着心地、お手入れの方法などが異なるため、各素材の基本的な特徴を覚える必要があります。
また、季節により素材の向き不向きも変わります。お客様にスーツを利用する時期や場面を聞き、適切な素材を提案することが大切です。
シーンに合わせたスーツ選びの知識も必要です。一口にスーツといっても、シーンごとに適切な色や柄が異なります。
お客様にスーツの利用シーンを聞き、適切なカラー・柄を提案する必要があります。
オーダースーツはお客様の体型に合わせてスーツを縫製するため、採寸スキルも求められます。採寸を間違えるとサイズがきつい、あるいは、ゆるいスーツができあがるため、お直しが必要になる可能性が高まります。お渡しまでにかかる時間も伸びてしまうため、オーダースーツ販売員にとって採寸スキルは重要です。
オーダースーツの接客では、お客様のニーズや希望を聞き出すヒアリング力や、予算内でお客様の理想を叶えるスーツをご提案するスキルが求められます。
既製品ではないからこその難しさもありますが、オーダースーツ販売員としての知識を活かし、お客様にとって理想の一着を仕立てる楽しさは、オーダースーツの接客ならではのやりがいといえるでしょう。
株式会社オーダースーツSADAの社員さんにご協力いただき、どのような接客を行い、オーダースーツを仕立てるのか取材させていただきました。各工程でオーダースーツ販売員の方が意識しているポイントも教えていただきました。
当メディアを監修している、株式会社オーダースーツSADAで販売員として働く社員様に「接客の際に意識していることや、オーダースーツ販売員ならではのやりがい」を伺ってみました。
理由まで詳しく伺うこと
(中途入社10年目)
傾聴する姿勢が大切です。「太くしたい」「細くしたい」と言われても、販売員側との寸法的なイメージに差があることがあります。だからこそ、「なぜ太くしたいのか?」「なぜ細くしたいのか?」という“なぜ”の問いかけが、理想のスーツを作るための手がかりになることが多いです。
たとえば、「車に乗るから、ゆとりが欲しい」とか、「彼女が、細身の方が良いって言っていたから」など、その理由はお客様によって本当にさまざまです。
そうした背景や思いを理解した上で作るスーツと、ただサイズだけをやり取りして作るスーツとでは、仕上がりがまったく違ってきます。だからこそ、しっかりと耳を傾けることが大切だと感じています。
採寸までに、お客様のイメージ像を掴む
(新卒入社1年目)
お客様が求めるスーツの完成イメージを、採寸に入る前の段階で固めることを意識しています。
生地のご説明においては、素材の特徴を丁寧にお伝えするのはもちろんのこと、着用されるシーンに合わせて適切な生地をご提案しています。デザイン面では、ボタンなど細かなディテールへのこだわりによって、スーツ全体の印象が大きく変わることもあるため、お客様の好みを尊重しながら、生地との相性についてもわかりやすくご説明しています。
生地感・デザイン・お好みといった要素から、あらかじめスーツの全体像を共有できていると、採寸時にご提案するサイズ感にもご満足いただけるケースが多いため、接客の際はできるだけ多くの会話を重ねることを心がけています。
プロとしての意見をお伝えする
(新卒入社10年目)
お客様のご要望や用途、着用シーンを丁寧にヒアリングし、適切なご提案につなげています。また、生地やデザイン、サイズ感の提案では、プロとしての視点を加えつつ、お客様が安心して選べるようサポートします。
一着のスーツが特別な瞬間を彩るものになるよう、細部までこだわり、お客様の理想を共に形にする姿勢を大切にしています。
何度もオーダースーツを
作りに来てくださった時
(新卒入社5年目)
お客様が2着目、3着目とオーダーを任せてくださる瞬間に、特にやりがいを感じます。一度きりの接客ではなく、人生の節目ごとにスーツのオーダーを任せていただけることは、本当に嬉しく、信頼していただけていることを実感します。
また、信頼関係が築けることでご指名をいただけたり、お客様がリラックスした様子でスーツ選びを楽しんでくださったりする場面も増え、この仕事の魅力を改めて感じます。
お客様が感動している姿を
間近で見られること
(中途入社5年目)
ご試着いただいた際、「すごい!めちゃくちゃフィットしていて着心地が良い!」「見た目がかっこいい!既製品ではこんなの無かった!ありがとうございます」など、お喜びのお言葉や感謝を直接伝えていただけると、「やっていて良かった」と心から感じます。
そうした瞬間が、自分にとってのやりがいにつながっています。
お客様の声を直接聞けること
(中途入社2年目)
お客様によって、悩みや理想はそれぞれ異なります。スーツに詳しい方と初心者の方とでは、どうしても言語化のレベルに差が出るため、販売員には“汲み取る力”が求められます。さらに、汲み取った内容をもとにスーツを形にしていく段階では、それをお客様に“分かりやすく伝える力”も必要になります。
私はもともと人と話すことが好きで、相手の気持ちや伝えたいことを想像し、言語化することが学生時代から得意でした。お客様の声を直接伺い、「自分の長所を武器にできる環境」に大きなやりがいを感じています。
株式会社オーダースーツSADA
株式会社オーダースーツSADAは、創業から100年以上の歴史ある会社です。オーダースーツ業界の敷居の高さを覆し、高品質で手頃な価格のオーダースーツを提供し、業界を先導する企業として多くのお客様から支持を集めています。
お客様だけではなく、「社員へのおもてなし」にも注力しており、残業をしない風土づくりの徹底など、社員のワークライフバランスの向上にも努めています。