当メディアを監修している株式会社オーダースーツSADAで、販売員として活躍されているT様にご協力いただき、オーダースーツ販売員の仕事内容や接客の際に意識していることなどをお伺いしました。
株式会社オーダースーツSADA
株式会社オーダースーツSADAは、創業から100年以上の歴史ある会社です。オーダースーツ業界の敷居の高さを覆し、高品質で手頃な価格のオーダースーツを提供し、業界を先導する企業として多くのお客様から支持を集めています。
お客様だけではなく、「社員へのおもてなし」にも注力しており、残業をしない風土づくりの徹底など、社員のワークライフバランスの向上にも努めています。
販売員としての実績を評価され、現在は10店舗以上を統括するマネージャーとして活躍。店舗運営・人材育成・売上管理まで多岐にわたる業務を担う中で、信頼関係を重視した接客と人材育成を実践。お客様からの指名も受けるなど、高い信頼を集めています。
そんなTさんに、当メディアの制作・運用を行うZenken株式会社社員のオーダースーツ作りを担当していただき、接客現場に密着させていただきました。

スーツの用途や普段の生活スタイルを伺う
オーダーするスーツが「どのような場面で」「どの季節に」「どのくらいの頻度で」着用されるのかを、丁寧にヒアリングします。
その上で、お客様がお持ちのスーツやワードローブの傾向も確認しながら、用途に合った生地や色を、お好みに合わせてご提案していきます。

お客様が完成イメージを描けるよう、
工夫する
店頭に並ぶ生地を見ているだけでは、着用後のイメージが湧きにくく、どの生地を選ぶべきか決めきれないことも多いそうです。そんな時には、悩まれている生地を鏡の前で体にあててみるなど、お客様がスーツの完成イメージを描きやすくなるような工夫をしています。
取材時も、2つの生地で迷っていたところ、実際に体にあててみたことでイメージが明確になり、スムーズに生地選びが進んでいました。
「プロとしての意見を伝え、
TPOから外れないように導く」
お客様の用途に合わせて、TPOを外さないスーツへと導くことを常に意識しています。例えば、結婚式用のスーツをご希望の際に、新郎様と被る可能性がある色味を選ばれた場合や、リクルートスーツとしてはふさわしくない色味をご希望された場合など、そのまま仕立てるのではなく、用途とお客様のお好みのバランスを取りながら、適切な選択肢へと導けるようサポートしています。

シルエットやディテールを決める
大切なステップ
スーツの印象を決める重要な工程が、デザインのご相談です。シルエットの雰囲気や、襟の形、ポケットの仕様などを中心に、お客様のご希望や着用シーンに応じたデザインを一緒に考えていきます。
カタログや完成サンプルを見ながら、「どんな雰囲気にしたいか」「手持ちのアイテムに合うか」などを伺いながら、理想のスーツ像に近づけるようにご提案していきます。

サンプルを使って、
イメージをカタチにしていく
スーツの仕上がりにさりげない個性を添えてくれるのが、ボタンや裏地といったディテールです。素材や色、質感の違いを実際に見て触れながら、全体のバランスを考えて選んでいただけるように工夫しています。
例えば、「重厚感を出したい」「少し遊び心を加えたい」といったご要望にも、豊富なサンプルを使用しながら、完成後のイメージを具体的に擦り合わせていきます。
「オーダースーツならではの自由度を
楽しんでもらう」
お客様がどの程度「オーダースーツらしさ」を求めているかにもよりますが、使いやすさとのバランスを大切にしながら、裏地やボタンの色を変えるご提案など、既製品では選べない細部の選択肢をご説明し、オーダーならではの楽しさを感じていただけるよう心がけています。
また、お時間に余裕のある方や、背景まで深く理解したいとお考えのお客様には、「なぜその形やデザインが適しているのか」といった理由まで丁寧にご説明するようにしています。

採寸でスーツの着心地や美しさが決まる
スーツの着心地や美しさを決めるうえで欠かせないのが、「採寸」です。オーダースーツでは、肩幅・胸囲・ウエスト・腕や足の長さなどを細かく測定し、お客様の体型にぴったりと合ったスーツを作成します。
採寸する際には、脚の長さや太さの左右差など、普段は意識しにくい身体の特徴も丁寧に確認し、スーツを着用したときに美しく見えるように調整します。
お客様と完成イメージを
具体的に共有できるかが重要
お客様の体型が今後変わる可能性があるかどうかや、「細めのシルエット」をご希望されている場合、その“細さ”の具体的な度合いについてしっかりと擦り合わせることを大切にしています。
また、ご希望のシルエットに仕上げた際に生じる可能性のあるシワの出方なども、あらかじめ丁寧にご説明し、イメージのギャップが生まれないよう配慮しています。
そして何より、完成形がまだ存在しないオーダースーツだからこそ、採寸の段階でいかにお客様と完成イメージを共有できるかが非常に重要だと考えています。

完成したスーツは、約1か月後に店舗にてお渡しとなります。サイズ感や着用時のフィット感を確認し、必要に応じて最終的な微調整(お直し)のご案内も行います。
また、自宅での保管方法や着用時の注意点など、長く美しく着ていただくためのアドバイスもお伝えしています。
「その方にとって、ベストな状態の
スーツをご提案できる」
私はスーツが好きです。だからこそ、「安い」「高い」といった価格だけでなく、スーツそのものの良さを知っていただき、純粋に“良いもの”を着ていただきたいと考えています。
ここでいう“良いもの”は、単に高級なものという意味ではありません。お客様の用途やご予算、ご自身のスタイルに応じて、その方にとってベストな一着は変わってきます。だからこそ、そのお客様にとって適切なスーツを一緒に作り上げていく。それこそが、オーダースーツ販売員としての醍醐味であり、やりがいだと感じています。
Tさんの仕事に対する思いや、これまでのキャリアの歩みなどを詳しく知りたい方は、インタビューページをご覧ください。アパレル業界で働く将来性やキャリアの可能性についても、男性視点で語っていただきました。
10:00
出勤
開店に備えて店舗内の清掃や、ご来店予定のお客様情報などを確認します。
10:30
開店
ご予約してくださっているお客様をお出迎えし、接客に入ります。
14:00
お昼休憩
午後に備えて休みます。同僚と近況を話しながら、ランチに出かけることも。
15:00
入荷商品の確認
仕上がったスーツに不備はないかを念入りに確認。新しい生地が入荷した場合は、ディスプレイの準備なども進めます。
16:00
お客様対応
午後にご予約いただいたお客様の接客に入ります。
19:00
閉店
レジを締めたり、1日の売り上げをまとめたりします。作業がすべて終了したら、退勤します。
オーダースーツ販売員の仕事は、接客をするだけではありません。店内のディスプレイを考えたり、入荷商品の検品をしたり、店内を清潔に保つために清掃をすることも重要な業務の一つです。
オーダースーツ販売員は、性別や年齢を問わず、未経験からでも幅広い方が活躍している業界です。今回は、オーダースーツSADAで販売員として活躍されている方にお話を伺い、この仕事の魅力ややりがい、未経験からの挑戦について詳しく教えていただきました。

今回、オーダースーツSADAの販売員の皆様に取材させていただき、最も印象的だったのは、皆さんが心からこの仕事を楽しんでいらっしゃる姿でした。
お客様との思い出を語るとき、仕事のやりがいについて語るとき、そしてご自身の成長を実感した瞬間を振り返るとき。その表情には自然と笑顔があふれ、目が輝いていました。
その笑顔から、「この仕事が本当に好きなんだ」「だからこそ、お客様の心を動かし、一緒に特別な一着をつくり上げられるのだ」と、強く感じました。

また、オーダースーツSADA様の販売員の皆さんは、チームとしての連携や雰囲気の良さも際立っていました。 先輩・後輩という関係がありながらも、フラットで風通しの良いコミュニケーションが自然と行われており、社員同士の距離の近さや信頼感が伝わってきました。
紳士服やアパレル業界に興味がある方、販売の仕事にやりがいを感じたい方は、ぜひ一度
「オーダースーツSADA」の会社説明会に足を運んでみてください。
きっとそこには、自分の仕事に誇りを持ち、楽しみながら働く素敵な先輩たちが待っています。
(Fit Career編集者.A)